第3章 魂の居場所

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  只野は布団に入り天井を眺めていた。 だんだん“まほろば“に近づく魂。 この現実からの逃避。 只野は急に恐ろしくなった。 全身に震えが伝播し、視界が曇る。 『もしも“まほろば“に行ってしまったら、こっちの現実はどうなるんだろう?』 隣でゲームをしている妻に視線を移す。 只野の視線に気がついたのか? 妻はスマホを置いて、只野にピッタリとくっついてきた。 「どうしたの?」 妻は只野を抱きしめて囁いた。 只野は何も言わず妻の胸に顔を埋めたのだった。
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