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いつものポジション。
浜に着くと自転車を降りて
サーフボードを地面に寝かす。
上着を脱ぎ自転車に引っ掛け、
ウエットに袖を通して背中のジップを上げると
自分でも波乗りスイッチが入るのが解る。
ビーサンを脱いでサーフボードを抱えると
海に向かって砂浜を歩いた。
身体の重みに素足が砂に沈む。
ひんやりとして気持ちが良かった。
波打ち際まで来るとサーフボードを置き
準備運動。
いちにーさんしーごーろくしちはち。
イチニーサンシーゴーロクシチハチ。
その間にも薄明るくなって来た海面の状態をチェックしてどの辺りから行くか観察する。
波の音だけが広がる。
まだ誰も居ないこの時間の海が好きだ。
もうじき夜が明ける……
サーフボードを抱えて海に入った。
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