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創の狂った心は、その内容を一切無視し、寄せられる声の「数」だけに注目していた。
その「数」が多ければ多いほど、それが自身にとって「喜び」なのだと錯覚していた。
だからこそ、どれだけ批判の声を浴びようと、動画投稿を止めなかった。
しかし現実問題として、それももはや限界だと理解していた。
自分はいずれ、何らかの罪で警察に捕まる事になるだろう。
だとすれば、自分に残された時間はもう僅かしかない。
創は、最後の動画を作成する決心を固めた。
創はスタンドにカメラをセットし、その正面に立って、はっきりとこう言い切った。
「今から24時間後の、○月×日、午後19時、自殺の生中継をします。こうご期待!」
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