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どいつもこいつも、そんなに自分の死を望むなら、その通りにしてやろう。
この最後の企画を思い付いた時は、これで注目度は最高潮に達し、
自分は歴史に名を残せるのだと、完全に舞い上がってしまうほどに、正気を失っていた。
だが、いざこの動画を仕上げ、投稿ボタンを押してしまった時、
創は急速に心が冷えていく感覚を味わっていた。
そんな風になるとは、全く予想もしていなかった。
あと24時間したら、自ら命を絶たねばならない。
そしてそれを全世界に向けて宣言した。
そのあまりに重大で、取り返しの付かない行動が、
本能的な恐怖を呼び起こし、創の心の平静を取り戻させていた。
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