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創は、先ほどアップした動画ページを改めてチェックした。
再生数の増え方は、いつにも増して爆発的だ。
確認する気も起きないが、今頃ネットのどこかで大規模な祭りが発生しているのだろう。
Goodボタンの割合が、心なしかいつもより多い。
それだけ、自分の死を望んでいる人間がいるという事だろう。
コメント欄に目をやれば、批判と称賛が半々で分かれている。
「いいぞ!とっとと死ね!」という声、「何があっても自殺だけはいけない」という声。
重ねられた「数」は膨大なもので、注目も過去最高にされている。
だが、それらはもはや創の心に、何の感動も与えはしなかった。
創に残っているのは、犯してしまった事と、これまでの人生に対する後悔のみ。
しかし案外、感情が激しく乱れる事はなく、平穏を保っていられた。
後悔は、心をスッキリさせるものだと、初めて知った。
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