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「あ、あの……篠宮、創さん……は、初めまして、三上ライムです……。
えっと、ごあいさつするのは初めてで、いきなりこんなメールを送ってしまって、
ホントにごめんなさい……。で、でも……どうしても、お伝えしたいことがあって、
つ、創さんのこと……、実は、その……、ず、ず、ずっとファンだったんです……。
あ、あの公園で歌ってるのを見かけて、そ、それをずっと遠くで見てて……。
わ、私って勇気が無くて、こんなだから……、近くで聴くのが恥ずかしくて……。
声かけるなんてもってのほかで、い、いつか言いたかったんですけど……。
その……、歌ってる歌はよく分からなかったんですけど……あ、ご、ごめんなさいっ!
決して悪い意味ではなくて……! あ、あの、よく分からなかった、けど、
すごく一生懸命歌ってるなって……誰も周りにいないのにずっと……。
そんな姿が、すごくカッコ良いなって……ゆ、勇気を貰っていたんです。
私もあんな風に、自分の夢のために、一生懸命になってみたいなって……。
で、でもあの時、創さん、男の人達にひどいことされて……。
私怖くて何もできなくて……。
あれ以来、公園に来なくなっちゃったから、すごく寂しかったんですけど……。
でもあの時たまたま、ほんとにたまたま、創さんの動画を見つけて……!
私、すごく嬉しくなって、チャンネル登録したんです……!
それから動画ずっと見てて、毎回Goodボタン押してました……!
毎日、元気な創さんが見られるから、すごく嬉しくなっちゃって……。
それで……歌と違って、これなら私も同じ事できるかもって思っちゃったから……、
それでつい、あの、『アンニュイな日常』のチャンネル始めたんですけど……。
あ、あんなに沢山の人に見てもられると思わなくて、
び、びっくりしちゃいました……。
ほんとは、創さんに見つけてもらえたらなって、それだけだったんですけど……。
で、でも、それから沢山の人に褒められたり、声かけてもらえたりして、
そういうのが楽しくなってきて、少し、自分に自信がついてきたんです。
いつか、創さんとも、い、一緒に、動画作れたりしたらいいな、とか……。
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