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動画を見終わってしばらく、創は丸っきりの放心状態だった。
メッセージを、自分の中でどう受け止めていいのかが分からなかった。
ずっと自分の動画を見てくれていた、あのたった1人のチャンネル登録者が、
まさかあの、最も憎らしいと思っていた三上ライムだったなんて。
その三上ライムが、まさかずっと自分のライブを見てくれていたなんて。
そもそも、まさか自分にファンが居たなんて。
気付いた時には、自分の頬に涙が伝っていた。
心の底から後悔した自分の人生だったが、全くの無駄では無かったと知った。
たった1人の為でも良いと続けていた音楽や動画だったが、
これからは、たった1人の為だけでも、生きていけそうだと思った。
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