やっと

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やっと

「生まれ変わっても、君を愛そう。だから君も、来世で私を見つけてね。」 そう言い残して死んでいったアイツ。 僕の唯一無二の愛すべき人。 身分の違いからついに叶わなかった僕らの恋は、きっと、平和な来世で果たされるのだと思っていた。 しかし… 「ねぇねぇ、今夜遊ばない?」 「あ?良いけど。」 目の前で逆ナンされてるこいつは…本当にあの人なんだろうか。 「早く行こうぜ。」 違うオンナの肩を抱いて、路地裏へと消えていくその人の背中は紛れもなくアイツのものなのに。 小さい頃からよく不思議な子だと言われてきた。いつもなにかを探しているようにキョロキョロと周りを見渡し、かとおもうと急に黙って下を向く。 小学校へはいる頃になると、それらはいくらかおさまったものの、妙に落ち着いた雰囲気があった。中学に上がると周りから孤立し、独特のオーラを醸し出すようになった。 そして、高校に入学し、現在。 「仙葉~、ちょっとこーい。」 「…何ですか。」 「お前、学級委員だろう。悪いが新しく来た先生が迷子になってるそうで、迎えにいってやってくれや。俺の代わりに。」 「…はぁ、なんでセンセイ行かないんですか。」 「あ?そらおめぇ、動きたくないからだろうが。」 …このとてつもなく面倒くさがりな担任から学級委員を任されるほど
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