悲しいの。(※ただただ暗いです)

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悲しいの。(※ただただ暗いです)

特にお金で困ったりはしてないし、表面上はとても恵まれた暮らしをしている。 神様がくれたのは十分すぎる位。 それでも僕は悲しい。とても悲しくて、心がいたい。 心臓が潰れて、骨がおれて、肉がさけるよりもいたい。この悲しみがずっと続くなら今すぐに死んでしまいたい。 どうしてこんなに悲しいのか自分でも分からないし、周りの人が何をいっても聞き入れられない。せめて希望のひとつでも持たせてもらえたなら、僕は少しは笑えただろうか。 お母さんが居たら、優しく抱き締めて貰えただろうか。 お父さんがいたら、二人で野山を歩きまわれただろうか。 お兄ちゃんがいたら、一緒に遊んでもらえただろうか。 弟がいたら、色んなことを教えてあげられただろうか。 どれもコレも仮定の話。あれがあったら、コレができたら。思いを馳せてみるのは楽しいけれど、現実へ戻れば絶望だけが体と頭を支配する。真っ暗な闇に溺れながら、僕はただ光を待つ。 一番悲しいのは、多分、僕が僕で居られないこと。家族だけど、他人の皆。 家を次ぐために色んなことを教えてもらえるけど、僕が欲しいのは絶対に与えて貰えない。 何をしても、お兄さんには勝てなくて、どれだけ頑張ってもいつも二番手。弟たちはダメダメだから、兄である僕らが頑張らなきゃだけど、本当は僕は頑張っちゃいけないみたい。 周りの空気を読んで、顔を伺って、ご機嫌を取って、本来の僕が絶対しないような笑顔を浮かべて。 世間体があるから、皆こんなによくしてくれてるけど、影では皆、僕が嫌い。 体に沢山の傷跡。 心に沢山の爪痕。 ずたぼろなのに、誰にも気づいてもらえない。 僕はとても悲しい。辺り一面、悲しいの海。僕は船にも乗れず、ただ波に揺られる。 誰かに助けて欲しいけど、誰も助けちゃくれない。それが、現実だってオトウサマが言ってた。 それでも、僕は悲しいんだ。悲しくって悲しくって、心臓が潰れて、骨がおれて、肉がさけるよりも痛いんだ。 だからどうか、僕を…
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