不人気メンバーと無能プロデューサーによる配信

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「おま、握手は来てくれた人へのお礼だろーが!俺だって求められたら握手してるわ!」 「え、プロデューサー、握手してるんですか?ウケる。ほら、コメントも『おっさんプロデューサーと握手したくねー』とかきてるじゃないですか」 「ウケるじゃねーわ!どんだけ仕事ナメてんだ、てめーは!感謝の気持ちがねーからいつまで経っても不人気なんだろーが、てめーは!ほら、お前の態度をたしなめるコメントも来てるじゃねーか!『握手で嫌な顔しすぎ』『やめたら?』とかコメントきてるじゃねーか!」 「いや、握手はやっぱり、こう、危ないですよ。なんか事件事故とかあったら大変ですし。もうやめましょう。ね」 「握手やめたところで、おめ、パフォーマンスだってメンバー最下位だろ!昨日の動画でも音痴さらして、しかも持ち歌の歌詞間違えてんじゃねーか!コメントで『歌詞おぼえてないw』とか書かれてんじゃねーか!」 「いやだから、そういうメンバーがいたって良いじゃないですか。私は頑張ってもなかなか覚えられないタイプなんですよ。歌もダンスもあまりうまくないのは自覚してますから。だからキャラで頑張ってるじゃないですか」 「頑張ってねーだろ!典型的なサボりたいだけの不人気だろーが!典型的なバカじゃねーか!アイドルなら自分でもできるかなー、楽して稼げるかなーとか思ってるクソバカじゃねーか!」 「なんでそういうこと言うんですか。いや、まあそう思ってるところもありますけど。私は、これでも一生懸命にやってるんですよ。私のような無能でも成長できる、ってところを見せたいんですよ」
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