吾輩は￥である

　吾輩は￥である、名前はまだ無い。

　まぁそれは当たり前だ。だって僕は、ただの一枚の通貨、一円玉なのだから。

　でも僕は、ちょっと普通の一円玉とは違う。

　それは僕が、この四角い透明なケースに収納されて、部屋で大切に保管され、飾られていることが、なによりの証だ。

　何故、ただの一円玉である僕が、このように大切に保管されているのか？それにはやっぱり理由があるのだ。

　今回は、ただの一円玉硬貨である僕が、何故大切に保管されているのか？それを読者の皆さんにお話をしたいと思います。