2#私の行き着けのトリーミングショップ

2/2
前へ
/9ページ
次へ
 「あら?ナポツーちゃん!元気ぃ?」  このトリーミングショップ『ジュジュ』を錐揉みしている、トリマーのおばちゃん。  私へのトリーミング。  至福の時・・・    ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき、ちょき。  さっさっさっさっさっさっさっ。  ぶくぶくぶくぶくぶくぶく・・・  ごしごしごしごしごしごしごしごし。  じゃーーーーー。    ごしごしごしごしごしごしごしごし。  ぶぉ~~~~~~~~~!!  さっさっさっさっさっさっさっ。  気持ちいいいいいいぃぃぃぃぃ!!  あ~~~~!!極楽極楽ぅぅぅぅぅぅ!!まるで天国に居るみたい。  ここだけの話なんだけどねえ、  私が、ペットショップの売れ残り上がりで特価で売られていて、数日で処分される寸前に今のパートナーが買い取ってくれて・・・それを仲介してくれたのが、このおばちゃんなの。  だから、トリマーのおばちゃんは命の恩人よ。  パートナーが私をアジリティ競技に出したいと言って、それを支援してくれたのもおばちゃん。  おばちゃんは、私が競技に出場する度に、必ず応援に駆け付けてくれるの。  おばちゃんの姿を見かけると、私は頑張れるのよ。    おばちゃんが居るから、私は頑張れたわ。  おばちゃんが居るから、此処まで来られたわ。  あの店に来れば、あのおばちゃんに逢えると思うと毎日が愉しいわ。  そして、この前のアジリティ大会の日のことだったわ。  
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加