168人が本棚に入れています
本棚に追加
くるっとひっくり返されて、ゼロと向かい合う格好になった。
逃げないように両手をつきゼロの腕の中に閉じ込められる。
至近距離で黒い瞳に見られ、別の意味でドキドキしてきた。
浮気ってなんだよ、まだ恋人だと思ってんのか?
俺が女の子だったら楽しいイベントなのかもしれないが、俺は残念ながら男だ。
全く萌えないし、むしろほっといてほしいですね。
「…俺はお前の恋人だろ?」
「いえ違います」
ちゃんと違う事は違うとはっきり言わなきゃな。
俺は典型的な日本人のようなイエスマンにはならないぞ、絶対に!
早くしないと男としての大切なものを失う気がする。
短パンから肌を出す内股を撫でてフッと耳に息を吹きかけられた。
ぞわぞわと全身に鳥肌が立ってプルプルと震えた。
そして耳元で低音の無駄にいい声がして囁いた。
「…つかまえた」
女子諸君に聞きたい、本当にこんな変態野郎でいいのか…もっと他の男がいいと強く勧めるぞ。
最初のゴーストからして異世界トリップして俺のステータスが受け継がれているような気がするからきっと今のゼロの好感度は99%だ。
確か何処かの店で好感度を下げる薬があった筈だ。
…………あぁぁぁ~、レイチェルちゃんに使うわけないからって忘れていた自分が憎い!!
固まる俺の太ももをやわやわと揉む痴漢野郎。
最初のコメントを投稿しよう!