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はぁはぁ息遣いが聞こえてくる、マジでキモい。
ケツになんか硬いのが押し付けられてるような…考えないでおこう。
「さぁ、さっきの続きだ…ベッドに戻るぞ」
「嫌ですね」
「立ったままがいいのか、恋人の要望に答えよう」
じゃあ今すぐにそのセクハラの手を止めてくれお願いだから…
言ってもどうせ聞く耳を持たないんだろうけど…
立ったままってなんだと思ったが、世の中…これほど知らなくていい事があっただろうかと思うほど知らなくていいと思った。
それにこれははっきりさせようじゃないか、うん。
何故そうなっているのか俺には一ミリも理解できないが…
俺には心に決めたレイチェルちゃんという子がいるんだ!
「俺はお前の恋人になった覚えはない」
なんで好感度がバグったのか知らないが、冷たくそう言う。
ゼロは何故かとても驚いた顔をしていて首を傾げていた。
…いやいやなんでそんな驚いてんだよ、焦げた炭あげた奴を恋人だと思う奴に一番びっくりだよ。
というかそもそも俺、告白イベントやってないんだけど…
なんで大切なイベントすっ飛ばされてるわけ?
これは運営にもの申したい、異世界トリップに運営なんているのか分からないけど…
「何を言ってる?俺に手作りの料理を作って渡してくれたじゃないか、俺のために苦手な料理を作ったのだろう…少し焦げていたが愛だと思えば美味しく食べられるさ」
そこら辺のストーリーはなかったが美味しく食べたの!?
…あぁ、そうか…ゼロを人間だと思っちゃいけないんだな…チートという名の化け物だし。
それに俺はレイチェルちゃんに手作り料理を作ったんだ…ちょっと失敗しちゃったけど…
まぁいい材料だったから苦味が多いだろうが、ちょっとは美味いかもな。
…全く食べたいとは思わないけど…レイチェルちゃんの手作りなら考える。
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