第1章・目が覚めたらMMORPG

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内容はさっき師匠が言っていた内容と、一週間泊まり込みの命がけのサバイバルだと書いてある。 寒いの苦手なんだよなぁ…とチラッと景品を見た。 ガチャ券とURの武器と…こ、これは… 俺は目を輝かせていた。 URのあったか毛布のプレゼント…!! 二人用にちょっと大きめサイズ。 あったかマフラーのリベンジだ! それにスノーホワイトという魔物は見た目雪だるまで落とすスノー結晶はひんやり料理によく使われる。 公式発表でレイチェルちゃんは冷たい食べ物が好物だと聞いていたが材料に欠かせないスノー結晶はSR食材でなかなか手に入らない。 俺はやらない理由が思いつかなかった。 旅商人はいろいろイベントが終わってからでいいよな、イベント期間中はいるだろうし。 「師匠!俺、参加する!」 「そうか、面倒な運動はやらないと思っていたが…なら頑張ってきなさい」 俺は力強く頷いた。 寒そうだからいろいろ装備を強化してと考えていたら師匠に肩を叩かれた。 なんだろうと師匠を見ると師匠はニコニコと笑う。 笑っている筈なのに全然笑顔に見えないのはなんでだろう。 俺も笑う、あ…嫌な予感。 「早速、やりかけのクエストを終わらせなさい」 「あれ?今日はもう休んでいいんじゃないの?」 「そんなわけあるかっ!」 「ひぃ~!!」 師匠はそんな甘くはなかった。 実際のゲームでは師匠の会話はスキップしていたから、実際だとこんな感じなのか。 急いで残りのクエストをやりに師匠の家を出た。 俺がサボらないように、ずっと師匠の視線が突き刺さっていた。
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