第1章・目が覚めたらMMORPG

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いろいろあったな、と…ベッドに寝転がり白い天井を眺める。 自分の家に帰ってきたら俺の猫耳フードが畳まれて部屋にある。 ゼロの部屋に置きっぱなしだったからここにあるのは可笑しい。 ゼロが来たのか?とガクガクと周りを見渡すとそれらしい人物はいない。 棚とかクローゼットとか隠れそうな場所を手当り次第さがしたがやはりいない。 なんか黒い影がサッと逃げていくのが見えて、影にお使いさせたのかと呆れた。 一瞬虫かと思ってビビった俺の気持ちどうするんだ。 猫耳フードは暖かいからちょうど良かったと着る。 わざわざ洗濯したのか、綺麗になっている。 使用済みだったらどうしようかと思ったが……大丈夫だよね。 ちょっと嫌だがSSRだから、多少は我慢しようと思った。 クエストをこなしていて、終わった頃にはすっかり遅くなってしまった。 窓は真っ暗で、天井に吊るされた小さな豆電球が揺れる。 大きな欠伸をして、眠気も限界だった。 クエストでこんなに疲れるなんて、明日は休んでもいいよな。 瞳を閉じて明日こそレイチェルちゃんに会うぞ!と決意してベッドに潜り込む。 誰かが頭を撫でていた気がするが、気のせいか?
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