第1章・目が覚めたらMMORPG

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お腹も心も満たされたところで酒場を後にした。 本物のレイチェルちゃんはゲームの何倍も可愛かったなぁー…皆美人だって言うが俺は可愛いと思う!うん! このまま家に帰ると師匠のお説教タイムだろうし、イベントに向けて装備でも買おうかな? さすがに猫耳フードだけだと心許ない。 とりあえず質屋に向かった。 質屋はゲームでいらないアイテムを売ったり買ったりする事が出来る。 薄暗い店内の中で怪しげなものが沢山並んでいた。 こぽこぽと変な沸騰する音が聞こえる。 真っ黒なローブを深く頭から被った寡黙な店主がカウンターの向こう側に立っている。 俺はネコ型ロボットのポケットみたいにいろいろ入ってるフードからいらないアイテムを売る。 Nランクのプレゼントとかいらないし、売っても大したお金にならないがちょっとはマシだろう。 焦げた炭や製作失敗した鉄の塊はお金にもならないからゴミ箱のようにゼロの影にぽいぽい投げる。 すると影は手の形から口になり食べ始めた。 怖っ!怖っ! 本当にお化けのような影は俺の影に寄ってくる。 俺の影を舐めるのやめろっ!! なんか変な感じがゾワッとして、急いで質屋を出た。 いつか俺の影が食われそうで怖いっ… 武器や防具が揃っている道具屋に向かい、防寒ブーツや一週間の非常食…回復アイテムなどを買った。 質屋にもあるが、やっぱり性能がいいのは道具屋だ。
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