第1章・目が覚めたらMMORPG

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よし、これで準備万端だ。 帰ろうと魔法陣を出そうとすると、派手な格好の三人組が目に入った。 あれはプレイヤー専用の服を着てるからプレイヤーだろうな。 …俺がそうだから俺以外も異世界トリップした人が居ても不思議ではない。 ゲームみたいにプレイヤーの上に名前が書いてあったら分かりやすいんだけどな。 金髪に茶髪に赤髪、見事にカラフルだな。 ニヤニヤしながら楽しげに話している。 まぁ、俺には関係ないけどな。 プレイヤーでも、NPCでもどっちでもいい。 「なぁ、本当にやるのか?」 「当たり前だろ!何のためにこの武器を作ったと思ってんだ!」 「あのゼロの敗北した顔カメラに写してやんよ」 なるほど、ゼロを倒す奴らか… ゼロは強いから鍛錬にもいいし、珍しい事ではない。 まぁ頑張れー…誰にも倒せないと思うが… そこでリーダーのような金髪の剣士の服装を見た。 確かアレ、レベル100になったらもらえる黄金の甲冑服じゃなかったか? 同じギルドの剣士の友人と「強いけどダサいから装備したくねぇ!」と笑ってたっけ。 実際見ると太陽の光で目がやられるほどに眩しくて迷惑な服だなと思っていた。 そうか、それが強い理由だったのか…なんという防具だ。
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