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※ツカサ視点
俺は本日二品目の魚肉バター炒めを食べる手を止めて口を開けて呆然としていた…ちなみにこれはありがたく奢ってもらいました。
目の前の人懐っこい男は座る椅子がなくなり、立ったまま焼き鳥風の何の肉か分からないものを食べていた。
ちょっと謎肉が不安だが、他人が食べてる料理ってなんでこんなに美味そうなんだろうか。
今度俺も頼んでみようかな。
まぁそれは今は置いとこう、今は大変な話の最中だった。
あれ?俺の聞き間違いかな?そうだよね、そうだよね…
「えっと、もう一度言って下さい」
「だからー、そんなに心配しなくても帰ってくるから大丈夫だよ」
「いや帰って来なくていいです…じゃなくて、その次!」
「だってゼロはレベル250だからね」
強いとは思ってたが、異常なくらい限界突破してやがるっ!!
普通上限は100だろっ!!
…まぁ限界突破の月の魔石があるが、あれURだしガチャ確率がかなり低く課金しまくってる奴でも5個が限界で月の魔石1個でレベル1しか上がらない。
つまりゼロは150個の月の魔石を使った事になる。
そんなにあるわけねぇし、NPCにはプレゼントアイテムしかあげられないから貢がれたものでもなさそうだ。
何処で手に入るのかかなり気になるが、誰もゼロに勝てないのは納得した。
…そりゃあ100以上もレベルが離れてればなぁ…
なんかムカつくからゼロの影を踏んでみた…感触はないし、喜んでる気持ち悪い動きをしてたから止めといた。
しかし、さっき一瞬ゼロの影が消えた気がしたが………俺の願望だったのか?
「…でも、俺なんかより本人に聞けばいいんじゃない?」
「嫌です」
「即答………いろんな愛があるんだね」
なんか痛い勘違いをする人懐っこい男を無視して魚肉バター炒めを食べた…うまっ、帰ったら俺も作ってみよう!
ゼロの話をしようとする度に話題を逸らしていたらすっかり空はオレンジ色に染まっていた。
酒場の前で人懐っこい男と別れて、魔法陣を出し乗る。
…そういえば、最後まで名前聞かなかったな…まぁいいや…興味ないし。
肌寒い風を顔面に浴びて家に急いだ。
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