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…いや、ダメだ…そんな事を聞いたら変な誤解をするに決まってる!
とりあえず部屋に行こうと歩き出した。
ゼロの部屋の前に到着した。
ドアをノックする。
「おいゼロ、いるか?」
中で物音がするからいるだろう。
ガチャっと鍵を外す音とドアノブが回された。
ドアが開き、ゼロが姿を現した。
騎士の服を着ているからゼロもこれから任務だろう…ギリギリセーフ。
前みたいになんかする時間はないだろう。
ゼロの姿を見てから影がざわざわと元気になり俺の足に絡み付いてくるのを振り落とす。
「会いたかったよ、ハニー」
「誰がハニーだ…って、今日はそんな茶番をしに来たんじゃない」
危うく怒って帰るところだった。
ゼロは首を傾げている、白々しい奴め…
全部お前が仕掛けたんだろ?俺は知ってるぞ。
俺は足元でハートを飛ばしてる影共を指差した。
またなんかしてる、気にしたら負けなのかそうなのか。
俺は精一杯怒ってますという顔をしてムスッとしてみせた。
「これはどういう事か説明してもらおうか」
「これ?」
ゼロは何故か怒ってる顔の俺をうっとりした顔で見ている。
……俺が怒ってるのが分からないのか?
ゼロは足元の影共を見た。
完璧なポーカーフェイスになり何を考えてるか分からなくなった。
俺もこんなポーカーフェイスになりたい、変態にはなりたくないけど…
しかしやはり俺の言葉が理解出来ないのか首を傾げている。
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