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―― ――
「――J。
まさか君が|裏警察(シークレット・ヤード)の死宣告者だったとか・・・・・・。しかも、「真紅の旋風」って、嘘でしょ!?」
半年後、僕はまた、彼女の秘密を知ることになる――。
昏く冷たい、夕闇の中で。
綺麗に笑っていたオレンジの目は冷たく、僕を見下ろしていた。
「残念ながら、現状は真実だ。
|切り裂きジャックⅡ世(ジャック・ザ・リッパー セカンド)の重要参考人として、ユウ=ブロニング・・・・・・お前を連行する。
従わない場合は共犯者と見なし――」
ただただ、驚愕する。
あまりのショックに彼女の言葉が耳に入ってこない。
僕は――。
これから自分がどうなるか何て全く考えずに、Jから逃げた。
逃げ切れる相手じゃないことくらいは知ってる。
だけど、彼女は何を思ったのか、追っては来なかった。
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