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Ｂ君「…『コロス』……殺すだって？！！」
Ｃ君「わぁ！
俺達、きっとあの廊下のイヌに食い殺されるんだよ！
Ｂがコックリさんの事を『とんだおキツネ様』なんて、バカにしたから怒らせちゃったんだよ！！」
Ａ君「みんな！！
ちょっと待って！まだ十円玉動いてるよ！！」
そうです！
十円玉は、まだ物凄い勢いで動いていたのです！
そして…
十円玉は、ある文字の上に移動すると動きを止めました。
それは…
『ケ』
と、いう文字の上でした。
Ｂ君「…『ケ』？どういう意味だ？」
すると！
Ａ君が「そうか！そういう事か！」と言うと、
「みんな、これから俺が言う言葉を一緒に繰り返して！」
と、叫びました。
Ｂ君「よ、よし！」
Ｃ君「分かった！！」
Ａ君「コロスケさん！コロスケさん！名前を間違えてすいませんでした！
もう二度とバカにしません！どうか、お帰り下さい！」
Ｂ君、Ｃ君「…コロスケさん！コロスケさん！名前を間違えてすいませんでした！
もう二度とバカにしません！どうか、お帰り下さい！」
すると！
どうでしょう！
あんなに激しかったイヌの鳴き声も…
体当たりの音も…
ぴたりと…
止んだではありませんか！！
十円玉は…
紙の中央部分まで、すーっと移動すると…
その動きを止めました。
Ａ君「ふぅ…。
どうやら、助かったみたいだね…」
Ｂ君「Ａ…。一体、どういう事だ？？」
Ｃ君「そうそう。ワケが分かんないだけど」
Ａ君「いや…。
十円玉が最後に『ケ』って文字で止まっただろ。
その前の『コロス』と合わせると、『コロスケ』になるじゃないか。
Ｂが『とんだ、おキツネ様だな』って言ったものだから…
『自分は、おキツネ様の霊じゃなくて、昔、飼い主にコロスケって名前を付けてもらって可愛がられてたイヌの霊だ！！』
って、名前を間違えられた事に腹を立てて、出て来たのかも…
って、思ったんだよ」
Ｂ君「…なるほど……」
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