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『コックリさん(狐狗狸さん)』は、
西洋の『テーブル・ターニング』に起源を持つ占いの一種です。
『テーブル・ターニング』とは、数人がテーブルを囲み、そこに手を乗せると、やがて、テーブルがひとりでに傾いたり、移動したりする現象。
出席者の中の霊能力がある人を霊媒として介し、あの世の霊の意志が表明されると考えられました。
また、霊の働きでアルファベットなどを記した『ウィジャボード』と呼ばれる板の文字を指差すことにより、霊との会話を行うという試みがなされました。
机に乗せた人の手がひとりでに動く現象は、心霊現象だと古くから信じられていましたが、科学的な見方では意識に関係なく体が自然に動く現象の一種とも見られています。
その起源は明確ではありませんが、レオナルド・ダ・ヴィンチが自著において『テーブル・ターニング』と同種の現象に言及していますので、
15世紀のヨーロッパでは既に行われていたと推測されます。
日本におきましては、
1884年に伊豆半島沖に漂着したアメリカの船員が、
自国で大流行していた『テーブル・ターニング』を地元の住民に見せた事をきっかけに、日本でも流行するようになったと言われています。
当時の日本には、テーブルが普及していませんでしたので、
代わりに『おひつ』(炊き上がったご飯を移し入れておく器)を3本の竹で支える形のものを作って行なったそうです。
『おひつ』を用いた机が『コックリコックリと傾く様子』から、
『コックリ』や『コックリさん』と呼ぶようになり、
やがて『コックリ』に『狐(きつね)』『狗(いぬ)』『狸(たぬき)』の文字を当て『狐狗狸』と書くようになったと言われています。
(『コックリさん』は通常、狐(きつね)の霊を呼び出す行為(降霊術)と信じられております)
現在は、『コックリさん』と呼ばずに『エンジェルさん』などと呼びかえるバリエーションも存在しますね。
1970年代の日本において、少年少女を中心としたブームになった事が有ります。
子供たちが学校などで面白半分に行うケースが多発しまして、
その時代を知る人々は、
絶対にやらないようにと強く警告を発しているケースも多々見られます。
(やっぱり、面白半分でやっちゃいけない事だと、私も思います!)
以上、
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部抜粋&引用でした。
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