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拉致られた・・・
俺は目立つことが嫌いだ。
色々理由はあるけど、一番は何事にも関わりたくないということだ。
人間関係とかマジ面倒。
だから俺は傍観者を選んだ。
一番ラクで努力もしなくていい。
一生に一度の青春?他人を観察していた方が楽しいっての。
何でわざわざはちゃけなきゃいけないんだよ・・・
クラスでも面倒だから根暗を演じてるし。
とにかく目立つのが嫌なんだ。解ったか?
それなのに・・・
放課後、誰も俺に話しかけないのをいい事に静かに教室を出る。
人ごみに紛れて校門をくぐろうとしたが何か人が集まっている。
うわぁ・・・面倒な予感がする・・・
人ごみの真ん中には、見たことの無いヒトが立っていた。
この学校の関係者じゃないよな・・・見た目学生でもないし、誰かの親か?
でも普通校門で待たないよな。じゃあ一体何なんだ?
気になってしまって見ていると、その男と目が合った・・・気がした。
ダメだ。今日は校門から帰らない方がいい。
裏門使お。少し遠くなるけど、巻き込まれるよりは断然いいに決まってる。
そう思って踵を返したが時既に遅し。
誰かに腕を掴まれた。
思わず振り返ると、今まで囲まれていた男。
近くで見るとイケメンだな・・・って、そういうことじゃなくて。
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