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そう思うとたしかに
どれだけ身体を繋げても
ちっとも足りない気がしてくる。
「はやく帰ってきてね……?」
「ああ……もう」
私の胸に顔をうずめ
疲れたように長い息を吐く彼。
「温人さん?」
「だめだって奈々緒。
連れて行きたくなっちゃうだろう」
「それは……」
いくらホテルのトップである
GMの権限があっても
さすがにいきなり
2週間の休みをとらせるのはムリがある。
私の立場ならなおのこと
反発が起きるのは必至だ。
なにせ私は
GM上遠野温人の妻なのだ。
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