奇跡の襲来

2/40
200人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
温かい腕に包まれながら そっと息を吸い込む。 彼だけが持つ特注の香りと 優しい汗のにおいが混じり合い それは私の脳をバニラのように溶かす 極上の媚薬へと変化する。 「ん……っ」 抱きしめてくる腕に力がこもる。 それと同時に身体の繋がりも深まって 思わず甘えたような声がもれた。 それを恥ずかしいと思う間もなく しっとりと唇が降りてきて 酸素を求めて開く私の唇の隙間を 熱い舌が割りいってくる。 絡めとられ 吸われ あまがみされ 胸が高鳴り、繋がった場所がじんと疼く。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!