ある日、川に落ちて

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あれは、一年前の、5月だった おいらは、川に落ちた 記憶は定かじゃないけど、落ちたと言うよりも 落とされた、いや、投げ込まれた そして、大きな声で、助けを呼んだ! 「ニャー!」 そう、おいらは、猫だ! 普通のトラ猫、キジトラって、やつだ 少し色黒、尻尾の長さには、自信がある そんな、俺だが、川に落ちたら、ただの濡れ鼠 猫なのに、濡れ鼠になってしまった 爪の引っかかる場所もない 「ニャー」(誰か助けて~) 助けを呼んでも仲間(猫)は助けに来れない でも、叫んだ! 身体が冷たい それでも、叫んだ! とっても、冷たい
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