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仕方なく、僕ら4人はお兄さんをスルーして、受付に進む。
受付では、お兄さんの同僚になるのか…綺麗な女性が対応してくれた。
『京子ちゃん。いらっしゃい♪4人?台は1台?2台?』
『千尋さん、こんにちは♪ん~1台で良いです。私、撞かないから。』
京子ちゃんは顔見知りらしく、そう答える。
『あ!僕も撞きません!2人で1台で!』
僕は慌てて人数を伝える。
『え?山崎やらないの?じゃ、俺と栗原だけ?何しに来たんだお前?』
上田にそんな事を言われるが、僕はお兄さんのプレイを見学したいんだ。
それに、京子ちゃんが撞かないなら、一緒に見学してた方が2人で話す機会も増えるだろうし…
そう思うが口には出さない。
そんな愛情表現が出来る程の人生経験は僕には無い。
『じゃあ私、京ちゃんのお兄さんの隣が良いです!』
栗原さんがそう言い出したので、結局ドリンクカウンターの目の前で、上田と栗原さんがゲームを始めて、僕と京子ちゃんはドリンクカウンターに2人で座り、お兄さんと2人のゲームを見学し始めた。
栗原さんも、不機嫌そうなお兄さんに平気で話し掛けているが…
『…栗原さんて、お兄さんの事好きなの?』
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