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初夜(結婚式)の半年前
王立学校の卒業パーティが騒然としている
「ロゼッタ!聞いているのか?」
「・・・なんだったでしょう?」
「そなたとの婚約を破棄すると言ったのだ、ジョアンナに対する嫌がらせや暴行、目に余るものがあるぞ!」
「?嫌がらせとかはよく分りませんが、王子はそのジョアンナ様を好きだとおっしゃる」
「そうだ、ジョアンナと結婚する、」
「すればよろしいではありませんか?」
「婚約解消してくださるのですか?」
ジョアンナが目を輝かせた
「何故解消しなくてはいけませんの?」
「え?だって」
「そうそう、聞き捨てならないことおっしゃいましたよね、ジョアンナ男爵令嬢に対する嫌がらせや暴行?意味が分りません、してませんしする意味がありません」
「ジョアンナに嫉妬をして」
「?ジョアンナ様に嫉妬?かけらもしておりませんが・・・何をおっしゃっているのか分りませんわ」
「王陛下がお見えになりなした」
会場の入口で生徒会の子爵令息が叫んだ
ざわざわと会場がざわめくと、
《皆静かに膝を折り目線を下に向けた》
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