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部屋に着き、気になってることを聞いてみた。 「あの…彰さん」 「お兄ちゃんって呼んで」 「あき」 「お兄ちゃん」 「……お兄ちゃんはこの再婚のこと聞いてたんスか?」 「んーまあ、ぶっちゃけ昨日聞いた!あ、そだ。タメ語で話してよ!そっちのが兄弟っぽい!」 注文が多い…。 「……どう、思った?」 「ん?」 「いや、その急に再婚とか兄弟とかって…俺正直実感ないし…」 「俺は嬉しかったよ。母さんも苦労してたし、俺も兄弟欲しかったしね!」 だから、父さんには感謝してる。そう言って笑うこと人は俺と違って大人だなと思った。 「それに弟がこんなに可愛いなんて、俺ラッキーじゃない?」 「……は?」 「いかにもヤンキーですーみたいな髪色に、ピアスの数。それにその気崩し方!パンツ見えそう…ちょっと見ていい?」 「は?え、ちょ、なに」 「へー!今日のパンツは赤なの?かんわいいね!」 人のズボン下げてんじゃねェ!なんだよコイツただの変態じゃねぇか!! 「なにすんだよ!変態!」 「いーじゃーん!兄弟なんだし!見せ合いっことかしようよ!」 「しねえよ!!!」 前言撤回。コイツは大人なんかじゃない………俺の兄貴(になる人)はただの変態だった。
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