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「わかったかな?」
というわけでほれ、とパンプーヤは再びイェンに杖を押しつけてくる。
「いらねえっつーの! 弟子になった覚えもねえし。大魔道士なんてもってのほかだ」
「二代目パンプーヤじゃぞい?」
「何が二代目パンプーヤだ。パンプーヤはてめえの名前だろうが。なんで俺がそんなふざけた名前を名乗らなきゃなんねえんだよ」
「大魔導士になると、女の子にモテモテじゃ」
「はあ?」
「わしなんか、この年でもまだまだ現役じゃぞい。おまえさんよりも、けいけんほうふじゃ」
イェンは心底嫌そうに顔をゆがめた。
「くそじじいが、気持ち悪いこと言うな。経験豊富というよりも、無駄に長く生きているだけのことだろ」
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