終章

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 去っていくリプリーの背中にもう一度視線を向けると、いつの間にか数人の兵士と魔道士がリプリーの足下にかしずいていた。  リプリー、また会えるんだね。  イヴンの心の声が届いたのか、振り返ったリプリーは人差し指に唇をあて何かを呟いた。  風の精霊がリプリーの囁きを運んでくれた。  ヴルカーンベルクの王宮の温室は。  レイラの花が満開よ。
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