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「心配しないでおねーっさん!
私すきではたらいてるの!!ずっと店員さんやってみたかったのお!!」
お願いだから、黙っていてほしい。
結局チャイを運んできたのは普通のお姉さんだった。
「なんか最近さ、どう?」
「お前にこんなこというの恥ずかしいけど会社では浮いてる気がするよ
はやくも使えない新人の枠に入っちゃったかも
このイメージを払拭するのって難しいよね」
「ああーわかる。あとは、うーんなんか職場にカワイイ女の子とか、いる?」
「なんで?そもそも同期があんまいなくてさ、おっさんばっかだよ」
「そうなんだ!よかった!」
「いや……どこがいいんだ?そっちはー……格好いい上司とか、いる?」
「いないよ、それに元からぴかぴかのイケメンより、私が磨いてぴかぴかにできるような原石男子が好きで~」
「なんだよそれは」
あなたのことだよ。といえない。チャイの上のうっすいミルクの膜が、唇の上についてますけど。
ああ、カワイイ、カワイイし、やっぱ格好いいし
好き。好きだなあ。
そうだ、私無趣味なんかじゃない
夢だってある。私は、日浦のお嫁さんになりたい。
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