某RPGゲーム的な

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男は剣を慣れた手付きで手挟むと、自らが昏倒させた魔族に目もくれず歩き出す。 男の旅は、そうした事を繰り返す。 何度も魔族を退け、数える事も止めてしまった。 そこに目的はなく。故に意味もない。 旅の目的を探す為の旅。 その矛盾した理由。 しかし男には理由など何でも構わなかった。 「俺に居場所はないからな」 誰にともなく呟いた言葉は、虚空へと解けていった。
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