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『あったかい君と』~熱い体温編part4~
悠side
自分の試合を終えたと、同時にドサッという物音とクラスメイトのざわめきが俺の耳に届いた。振り替えるとそこには---倒れた渚がいた。
悠『渚っ!!』
思わず叫んでしまったが、そんなことを言ってる場合ではない。人混みをかき分け、あいつにかけよる。
悠『渚!しっかりしろ!どうした!?』
ダメだ、完全に気を失っている。赤い頬と口の隙間から漏れる息、首に手を当てると熱があった。朝からおかしいと思った。もしかして、いや、完全に、
悠(俺が、無理させてたのか、、?)
体育館へ向かう時、不自然なあの笑い方。
悠(なんで、、、頼ってくれねぇんだよ。)
言いにくいのかもしれない、だけど、この胸の奥の寂しさを隠すことができなかった。
悠『俺が、保健室に連れて行きます。』
先生『おぉ、よろしくな。』
あいつを背に乗せると、荒っぽい息と熱い体温が伝わった。俺は少々駆け足で保健室へと向かった。
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