第1章破断光線

3/46
前へ
/827ページ
次へ
人生とは決められたレールの上を走るもので、それはつまらないものだとある小説家は説いていたが、それは違うと大輝は思う。 決められたレールの上を走るものだからこそ、迷いや、悩みがあるのは当然で、思春期によく見られる心の葛藤などは、その中からきていたりするものだと、彼は思う。 時折大輝は、進路も何もかも決められていたこの17年間にものすごい憤りを覚える。 しかしそれは、感情によるものであり、先に述べた、決められたレールの上を走っているためではないと、彼は思いたい。 そう思っても、それは実際個人の枠を出ないわけで、進路はやはり自分で決めるべきものだと彼は思う。
/827ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加