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ミンジュンは、いつの間にかグラスに入っていたウィスキーを飲み干していた。
詠美からの次の言葉を早く聞きたいのに、詠美は何も言わずに外の夜景をただぼんやりと眺めている。
しばらく経ち、詠美がやっと俺の方を向いてくれた。
それも、俺の大好きな三日月の笑顔で目にはたくさんの涙を溜めて…
「ミンジュンさん… ありがとう…
実を言うと、私、ミンジュンさんに初めて会った時は、大スターで遠い世界の人としか思えなくて、好きになっては絶対にいけない人だと思ってました…
でも、そう思えば思う程、そして、ミンジュンさんの本当の姿を知れば知る程、私の中でミンジュンさんを守ってあげたいっていう気持ちが膨らんで、ミンジュンさんを幸せにしてあげたいってそう思うようになって…
私はきっとミンジュンさんに会ったその日から、ミンジュンさんの虜でした。
だから、捨てられるのが怖くて」
詠美はそこまで言いかけた時、ミンジュンは隣に座る詠美を強く抱きしめた。
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