秘密の契約は底なし沼…

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これからいい雰囲気で事を始めようというのに、俺は何を聞いてるんだ。 詠美は驚いた顔をしながら、でも正直に首を小さく横に振った。 「ミンジュンさん、私は27歳の大人の女性です… 聞かれたから話しますけど、大学の時に三年間お付き合いした男性とそういう関係にはなってます…」 ミンジュンは自分が聞いておきながら、奈落の底に突き落とされた。 これがいわゆる嫉妬という感情なのか、まるでガソリンを注いだ強烈な大火が俺の頭も心も焼き尽くすほどの衝撃だ。 「そ、そいつは、今、どこに住んでる?」 ネットで居場所を突き止めてボコボコに殴ってやりたい… 「その方はもう結婚してます。 確か、3歳になるお子さんもいるって聞きました」 ミンジュンは詠美に覆いかぶさった。 ホッとしたのと詠美が可哀想なのと、自分の訳の分からない感情をなだめるには詠美を抱きしめるしかなかった。 「詠美、俺は詠美の全てに俺だけのしるしをつけたい…」
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