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ミンジュンは自分を解き放った。
解き放たれた俺は、詠美を何度も何度も抱く事しか考えられない。
狭いソファの上で、俺も詠美も、お互いを求め激しく絡み合う。
こうやって俺が何度も何度も詠美に印をつけても、詠美と俺は別れるのか…?
俺がここで手離したら、詠美は俺の知らないどこかの男と結婚するのか…?
「……詠美?
俺は… 詠美と別れたら、ちゃんと生きていけるか自信がない…」
ソファの上で、裸のまま詠美を抱きしめながら、ミンジュンは力なくそう呟いた。
詠美はミンジュンの胸に手を当てて優しくキスをする。
テヒの過去が自分達の今にオーバーラップして、詠美は強く気持ちを持つ事ができた。
テヒもミンジュンのお父さんも、きっと、こうやって苦しくて切ない夜を何度も迎えたのだろう
詠美の頭の中に、テヒの言葉が何度も何度も駆け巡る。
私達のようになっちゃダメよと…
詠美は体を起こし、ミンジュンの顔を温かい両手で優しく包んだ。
「ミンジュンさん、お風呂に入ろう…
もう早いけど、実はお風呂のお湯を溜めてあるんだ。
こんな風に切なくて何も頭が回らない時は、あったかいお風呂に入って温もるしかないよ」
詠美は三日月の笑みを浮かべながら、ミンジュンにキスをしてそう囁いた。
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