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「詠美を抱きたいけど、今日はやめとくよ…
ドタバタして、お父さん達が起きちゃ困るから。
でも、その代わり、ずっと抱いてていい?
ずっとくっついて俺のそばから離れないで…」
詠美はきっとミンジュンは苦しんでいると思った。
でも、何があったのかそう聞く事すらできない。
詠美はミンジュンにくっついてずっと離れなかった。
私達の二人の未来に暗雲が立ち込めたとしても、でも、必ず青空はやって来る。
「ねえ、詠美、起きてる…?」
詠美はミンジュンの顔を見上げ、うんと頷いた。
「しばらく韓国を離れるんだ…
中国や他のアジアの国に事業の展開のために行かなきゃならない。
あまり連絡が取れなくなるかもしれないけど、何も心配しないでほしい。
分かった…?」
詠美はミンジュンの胸に顔を押し付けて、小さく頷いた。
せっかくミンジュンが私に会いに来てくれたのに、涙でミンジュンを困らせたくない。
「私の事は何も心配しないでいいから…」
そう言う詠美に、ミンジュンは優しくキスをする。
韓国語でサランヘヨと呟きながら…
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