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マコトがタクミの性器の先端に爪を立てる。途端にタクミの身体はビクンと跳ね、腰がずくんと揺れた。
「でも俺がこうしたのは兄さんのせいですよ。兄さんが俺にあんなことするから……っ」
マコトの言い分に心当たりはない。戸惑うタクミをよそに、マコトは性器から手を離してタクミへ向き合うと、そのまま唇にキスをした。軽くついばむような甘いものではない。タクミが驚いた拍子に口を開けた隙を見逃さず、マコトはすかさず自分の下を入れ、夢中になって貪る。タクミは口を閉じようとしたが、それよりも早くマコトはタクミの?み合わせに指を入れて顎を固定し、口の中で逃げ惑う彼の舌を思いきり蹂躙した。
タクミの白い顔が赤く染まっていく。根元を縛られた性器も出口を求めて騒ぎだした。
「ううっ……ぁ、やめ」
タクミは腕の拘束を外そうともがいたが、簡単にほどけるような縛り方ではなかった。それどころか暴れれば暴れるほどきつく締まり、手首を傷つけていく。逃げたいのに逃げられない。実の弟に身体を弄ばれても抵抗ひとつできやしない。マコトの手を振り払おうと頭を左右に振るが、その行為はマコトを喜ばせるだけだった。
「俺のこと嫌い? でも気持ちいいんでしょう? 兄さんのもの信じられないほど熱くなっているよ」
「ちがっ」
タクミは反論したかったが、すぐにマコトに封じられた。
「髪も痛んでる。いつから手入れしてないの?」
タクミの荒れ放題の金髪をマコトは指で梳こうとしたが、それは中ほどで絡まっていた髪の毛に遮られた。
「俺が手入れしましょうか? まあ、兄さんは嫌がるだろうけどね」
そのままマコトはタクミの口の中に自らの唾液を流しこみ、それを無理やり飲みこませようとした。タクミは気持ち悪さに再び抵抗を始めたが、マコトは諦めることなく、逆にタクミの鼻を封じ、否が応でも飲みこむしかない状況にタクミを追いこんだ。
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