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僕の、私の夢
つい最近、本棚の片隅に、小学生の時にクラスで書いた文集を見付けた。
その黄色く日焼けした文集はホッチキスで留められ、全てのページがガリ版で印刷されていた。
まだコピー機が出回る前の時代、先生が私達の作文を一ページずつ、手書きで書いてくれた物だ。
タイトルは「僕の、私の夢」。
「君たちの夢を書いてください。 何を書いてもいいのよ、欲しい物、やりたい事、なりたい人、君たちが思う夢を好きな様に書いてちょうだい」そう言ったあの先生の優しい声が脳裏をよぎる。
私が大好きだった先生。
古い本独特の乾いた草原の様な匂いに包まれながらページをめくる。
そこには稚拙な文体で「パイロットになりたいです」、「お母さんの様になりたいでそ」、「阪神タイガースに入りたいです」等が書かれていた。
その中の一つに、私の「奥さんになりたいです」と書かれた物を見付け、一瞬ドキッとして、記憶が六歳の自分にタイムスリップ。
それはツインテールのマキちゃんの作文で、彼女とは人気のない下駄箱で初めてのキスをした。
私は甘酸っぱい気持ちでその文集を読み続け、やっと自分が書いた物にたどり着いた。
「ぼくは、せんそうがきらいです。 だからぼくのゆめは、せんそうがないよの中になればいいのにな。 どうすれば、ぼくのゆめはかないますか、、、」とゆう物のだった。
私にはその作文を書いた記憶がまったくないが、今でも同じ事を願っている。
「いつになれば人は、戦争を止めるのだろうか」
「いつかは戦争や争いの無い世の中になるのだろうか」
人には、夢を見ることしかできないのじゃないかと思う時もあるが、それでも、今も同じ夢をみている。
誰かその夢の叶え方を教えて下さい。
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