第Ⅱ章{初のギルドクエスト}

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俺はリリムに気づかれないよう ラーナの宝石をローブの内側のポケットにしまい…   静かに離れた… インプ♀ (リリム) 「もう、行っちゃうの…? あ、あれ…アタイの宝石!?」 俺はリリムが動揺してる間に 瞬間移動した… インプ♀ (リリム) 「ああん!まってぇ!」 それが最後に聞いた言葉だった リリムが抱きついてきた 感触が一瞬だけあったが 俺は今、ギルド街の中にいる… そのまま妖術師ギルドに戻ってきた ギルド内の休憩スペースで 弓矢のメンテナンスをしているクレリスがいる 顔を上げたクレリスは小さくため息をつく クレリス=クレイ 「裏切り者のおでましか…」 俺は鼻を鳴らして その横を通りすぎた… 「インキュバスの本能は分かってる… クエスト目標のインプが可愛かったんだろ?」 ギルドマスターの女であるシルフィーは奥の 豪華な椅子で足を組みながら声をかけてきた 俺 (ソルシエ・マージ) 「まあ、そうだな…」 クレリスはつまらなそうな顔をしていた 俺 (ソルシエ・マージ) 「お前がラーナに報告するか?」 俺は四つ折りにした依頼書と ラーナの奪われた首飾りを テーブルの上に静かに置いた。
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