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第1章 ++++裏
人がいないのを確認して、フードをかぶり、仮面をつけてローランドは地下を歩く。
恐喝をしていたグループの一人の男の肩を、ローランドは叩いた。
「……ここで一番情報を知っているやつは誰だ?」
いつもと違う声でローランドは相手を威圧する様に言った。
「なんだ、てめぇ!」
肩を叩かれた男はローランドに殴りかかろうとした。
それをローランドは躱して、その男の腕をねじり、地面へと叩きつける。
周りに居た他の男たちを、魔法の風で切り裂いて殺した。
「聞こえないのか? 俺の言葉すら理解できない、低能なのか?」
ゆっくりとローランドは男の首に手をかけて、力を込める。
力で勝てないと気が付いた男は慌てて、言葉を絞り出した。
「わかった! わかりました! 言う事聞くから離してくれ!」
男は慌てて、掠れる声でローランドに返事をする。
「オル、オルヴォ一家が、ここの地下を管理している!」
「……そうか、連れていけ」
地下の支配者の名前を言い終わった男の首から、ローランドは手を離さず、更に締め上げる。
「……ぁ、はいぃ! わかりました! だから手を離して下せぇ!」
咳き込んで意識を失う手前まで、ローランドは締め上げて離した。
呼吸が落ち着いた男は、オルヴォが根城にしている場所へローランドは案内をする。
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