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「もういい、……消え失せろ」
オルヴォの根城まで行ったローランドは、案内させていた男にアルフレッドの唾液を付けて、マーキングをする。
「半径10km以内ならワシは、お前の居場所がわかるでぇ。主のご機嫌を損なわんかったら、生きれるでぇ」
キセルからタバコの煙を吐き出しながら、アルフレッドはその男に忠告をする。
無言でローランドはその会話を聞いていた。
用が済んだ男の喉はローランドに潰されて声が出なくなっており、ただ頷く事しか出来ない。
「用が済んだ、消えろ」
低い声でローランドはそう告げると、男は慌てて走っていく。
――コンコン。
ローランドは扉を叩いた後、蹴り破る。
「……おい、ここで一番偉いやつを連れてこい」
入口に居た男は驚いた後、ローランドに掴みかかった。
攻撃を躱し、ローランドは全く動じた様子がなく、もう一度言う。
「ここで一番偉いやつを連れてこい」
手前に居た男以外を、軽い身のこなしから繰り出される強烈な一撃で沈めていく。
最後に残った男へローランドは再度――命じた。
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