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「俺は仕事がらいつも居られなくて
大切な先生からの説明も
一緒に聞いてあげられないかもしれない。
でも、お前が色んな選択をするとき
さっき言った事は、必ず守ってほしい」
彼の言葉に
私は大きく頷いた
「わかった。約束する…」
私のその言葉に
心から安心した顔の夫
もう…
おっぱいがジュニアだろうと
悲しまない
私だって、ガンになった日から
一番の恐怖は死ぬことだ
この大切な人達を置いて
私が先に死ぬことだ
ずっと心の奥底にちらついている死の恐怖
誰にも言わないけれど
ずっと背中合わせだった
夫はずっとそれを考えていたのだ
でも、この先
何が起こっても…
この人がいれば大丈夫
私を乗り越えさせてくれる
心から…そう思えた
夫が食事と睡眠の為
家に帰った
もう、心は晴れていた
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