第一章 「僕の純潔を返せっ!」

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その後は3日間学校を休んだ。   この顔から火が出て消火不能になるような出来事から、僕は彼女に素っ気ない態度をとるようになっていた。   それは自身の尊厳を守る為には、しょうがない行動だった……。   いいやここは潔く認めよう。僕はこのようにかなり器の小さい人間なのだ。   唯一の救いといえば壇さんがこの一人勘違い男の所業を、他の人間に口外しなかったということであろう。   想像したくもないがもしそのような自体に陥れば、僕はストレスの余りハゲ散らかしていたことだろう。   その優れた容姿と同様に、どうやら彼女は性格の方も美しいようだ。
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