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相変わらず彼女は礼儀に口うるさい……。
溜め息交じりで振り返ると、そこには予想通りふくれっ面を浮かべる美少女がいた。
壇美鈴――。
胸元まで伸ばされた艶やかな栗色の美髪。
光の加減によって表情を変える色素の薄い瞳。
一見するとハーフにも見えるその容姿は、常に我が校の男子生徒たちを魅了している。
「別に詐欺のような悪意のある嘘じゃないだろ?」
「でも嘘は嘘でしょ」
「じゃあ、壇蜜さんは嘘を吐いた事はないの?」
「私はあんなに際どい恰好はしないわよっ!」
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