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翌日の電車内は昨日と打って変わって快適そのものだった。
辺りを見回しても例の ”ガン見女” の姿は見当たらない。
実に優雅なひと時だ……と言いたいところだが、いまの僕にはそんな余裕は微塵もなかった。
簡単に言うと愚母が、おもいっきり寝坊をかましたのだ。
そして普段から目覚ましを掛けていない僕も、当然のように寝過ごした。
あのババア、今日という今日はただじゃおかねえ……。
僕はそう思いつつ昨日と同様に、眉間に皺を寄せながら電車に揺られた。
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