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暫くするとガン見女は自己紹介を終えたらしく、担任に促されるままに僕の隣の空席へとすたすたと向かってきた。
それと同時に遮断されていた、外界の音が徐々に回復しつつある。
丁度その時だったふと黒板に目を向けてみた。
黒柳徹男……黒板には確かにそう書かれている。
ふん、ったく何ともふざけた名前だ。親の顔が見てみたいもんだよ。
僕は窓の外に視線を移すと、頬杖をつきながらニヒルに微笑んだ。
それにしても黒柳徹男とはねえ……。
もうちょっとで、あのお昼の顔として有名なご婦人と同じ名前じゃないか。
ホントに全くもってあり得ないよ……。
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